バナナ3本
特別養護老人ホームの朱鷺ユニットにご入居の角田さん、ときどき「いたい~! いたい~!」と二階のフロア中に響くような大声を出されます。周りの入居様にはとても迷惑です。
よく観察をしていると、どうもウンチをしたくなった時に、そのような行動をされるようです。日ごろから便秘気味の角田さん、あまり溜め込みすぎるとそれは痛いでしょう。
今日もとりわけ大きな叫び声。「どこが痛いんですか?」と聞く介護士に、おなかを押さえて「ここっ、ここっ」と訴えます。「トイレに行きましょう」
でも便座に腰かけても「いたいっ~!」と叫び続けます。
介護士「はい、もっといきんでっ!」
「痛いのにできるか~っ!」
介護士も負けずに大声で、
「子どもを産むときにはもっといたかとですよ~!」
角田さん「お~っ! そうかア!」と納得。
とたんにするする、大きいバナナ3本分、無事3日分が排出されました。