看て看て!

撫子ユニットにご入居されて、ついこの前までとても落ち着いてにこやかにお過ごしだった康子さん、そのご様子がこの頃少し変なのです。

長いこと10人のお部屋にお一人のご入居だったので、さぞかしお寂しいだろうと気をもんでいました。ようやく皆さんお揃いになり、にぎやかになったからよかったなと思っていました。

なのに康子さん、なんだか少し怒りっぽくなったり、急に「家に帰る」とおっしゃって部屋の中をぐるぐる歩き回られるのです。

そういえば、ちょっと前に同じようなことがグループホームの昭子さんにもありましたっけ。で、はっと気が付きました。お一人のときには、介護の皆さんがゆっくりお相手できていたのですが、ご入居様が増えて今までの介護が手薄になってきたのではと。きっと寂しくなられたのでしょうね。

たとえは悪いかもしれませんが、弟や妹が生まれた時の、お姉ちゃんお兄ちゃんのような気持ちかもしれません。

私たちはちゃんとこの気持ちを汲み取って差し上げなければならないと思いました。