茶山のかぼちゃ

 昨日は77回目の終戦記念日でした。今年は例年にも増してこの日のことがマスコミに多く登場しました。2月の初めからロシアがウクライナに侵攻しただけでなく、わが国の北方領土にも強硬な姿勢を採ろうとしていること、またこの機に乗じて南では中国が台湾周辺で軍事演習を重ね、その余波が我が国の排他的経済水域にまで及んでいることなど、私たちの周りにも不穏な空気が漂い始めたからでしょうか。

 ケアタウン茶山のみなさんに「終戦の日のことを覚えていますか?」とお尋ねすると、「頭を畳に擦り付けて、玉音放送を聞きました」「なんかわからなかったけれど、大人の人が泣いていたので日本は負けたと知りました」など、話してくださいました。中には今でも防空壕に逃げたり、焼夷弾に追いかけられる夢を見たりする方もいらっしゃいます。

 この時代、食べ物がなくて東京都では最低一戸当たりかぼちゃ一株を箱や路傍で栽培することが奨励されたそうです。そんなわけではないけれど、今年茶山の畑でもかぼちゃを植えてみました。かぼちゃはどんどん育ち、保育園の子どもたちが収穫してくれました。残って傷が入った物を調理部の川島部長が捨てるのはもったいないと、家に持ち帰って写真のような置物を作ってくれました。

 このような平和がずっと続くことを、心から願わずにはいられません。