年の終わりに

 早いもので、今年もあと二週間で暦が変わります。

 今日は久しぶりにぐっすり眠れました。昨日ちょっといいことがあったからです。時々スタッフからSNSが入ります。数日前、ユニットのやり方についてとても怒った文章が届きました。私は「大変だなあ」と思いながらもしばらくそっとしておりましたが、夕方久しぶりに「先日は申し訳ありませんでした」と、清々しい彼女に会うことができました。「考え方を変えたのです、相手もそれなりの思いがあることに気づきました」。二日間充分に休養を取った後での、彼女の言葉でした。

 実は私自身この頃少し「鬱」気味でした。物事を悲観的に考え、「私の言うことをみんなちっとも聞いてくれない」「私はなんのためにここにいるのか」など、あまり楽しくない毎日を送っていました。でも、彼女のおかげで目が覚めました。

 考えてみれば、スタッフはさまざまなストレスを抱えているお年寄りを一身に引き受け、その上このコロナ禍の引きこもりの中他に発散する術もなく、もくもくと目の前の仕事をこなす、大変な仕事を引き受けてくれています。今はどの事業所も介護者不足で困っています。「もうこんな仕事はしたくない」と、いわば燃え尽きて去っていった人も多いと思いますが、責めることはできません。

 こんな中で、一生懸命に頑張ってくれているスタッフの皆さん、今年も本当にありがとうございました。心からの感謝とお礼の言葉を申し上げます。